やがて君になる 8巻 感想文

やがて君になるの最終巻が出た!

本当はメロブで買うつもりだったから我慢してたけど我慢できずにKindleでも買ってしまった…。

けど結果的に電子書籍で常に見れる状態にしたいと思ったから全巻買うことにします。

 

やがて君になるという作品そのものへの熱い想いも語りたいんだけど、それは佐伯沙弥香について3巻が出た後にしようかな。

 

とりあえず8巻の感想と叫びを書くね。

めちゃくちゃネタバレします。

 

まずちゃんと燈子が侑に「好き」と伝えるところから始まって安心した。あの、神無月の巫女のように侑の好きなところを羅列するシーン(こういうシーンがあるとすぐ姫宮千歌音を思い出してしまう)がとても良かった。“自分のことを好きにならないから好き”だったのに対して、ちゃんと侑自身の好きなところを挙げている。そこからの「怖いけど 先輩は言うんだね」「侑も私を好きでいてほしい」はこの物語の最高潮だと思う。七海燈子が今までの(姉の代わりになろうとしていた)七海燈子では無くなった瞬間だった。ちゃんと成長できて立派だよ…。

この後から一気に侑の表情が豊かになったように感じる。今までって結構ムスッとした顔が多かったイメージだったけど「七海先輩、好きです」の顔から変わった。

 

そしてカバンにストラップを付けてきて明らかに浮かれた感じで周りにいい事あった?とかきかれる侑と速攻沙弥香に勘付かれてるっぽい燈子。その後の沙弥香の、侑のカバンのストラップ見たときの冷めたような、ムッとしたようななんともいえない不機嫌な顔が好きなんだよ。本当に好きだ。ずっと眺めていたい。

そもそも沙弥香から侑に会いに来てるのも、気になって確認しに来たってことかな。愛おしいな。べちん!ってするのも、ほっぺたつねってるのも可愛い。いい関係性だと思うよ。いろんな意味で。

“いろいろ考えた”末に出た「あの子を大事にしてあげて」は彼女らしいなと思う。私はそのいろいろ考えた彼女のことをもう少し知りたい。

そして、「私が小糸さんのこといじめるとでも思ってた?」のセリフは今巻で好きなセリフランキング上位にくるんだけどこの一言にこの三人の関係性が全て詰まっているといっても過言ではないと思うんですよね。沙弥香が燈子を好きで、燈子と侑が好き合っているという関係でないと成立しないセリフですよ。それを沙弥香がしたり顔で言うのが良かった。それをジト目でほっぺた押さえながら見る侑も可愛い。(ちなみに私も侑沙(リバ可だけど侑はタチが似合いません?)はありだと思うしこの巻でより妄想が捗るようになったよね)

この作品は燈子と侑が両思いになったところで終わるんだろうと言うのはわかってたけどまさかその後もしっかり描かれると思っていなかった。百合姫citrusも両思いになるまでで終わったよね?プラスはまだ読んでないんだけどプラスはその先の話なのか?

私、ボーリングデートのときの二人の私服すごく好きです。ただの私の好みの話。

そして、沙弥香が一位になってガッツポーズするところ!!!良いよね。沙弥香は小説2巻で1位の燈子について「私の前にあるべき名前」とか「後ろに来るとしても見上げ続けられるだろうか」と言っていたし彼女はもともと1位であることにこだわっていた人間だから、このタイミングで燈子を追い抜いたことは彼女なりの成長というか一歩前に踏み出したのかなと思う。その後の燈子の「くやしい!」も良い。かつての彼女なら同じ状況でも「くやしい」は出なさそう。だから「次は負けないからね」という燈子への沙弥香の表情がとても良いんだろうな。この巻、沙弥香はだいたい呆れたような優しい顔をしてることが多いように思うんだけどそれが今の彼女の立ち位置なんだな…いい女だよ本当に。幸せになってくれ。

そして、ほんの少しの時間でも燈子が近くに来たら走って会いに行く侑……お互いその先に進みたいことを考え出した辺りで私はま、まさか!?!?と期待に胸が踊りました…。「好きすぎて、ダメになる」とかさぁ。ほんとなんなんだよ。

舞台に立つ燈子を観客席から見る侑。たくさんの観客の中から見つけて、笑いかける燈子(爆レス)。そして……「お泊まりがしたいです!」

私はこのあたりから呼吸がしづらくなりました。上手く息ができなくなったんですよね。興奮のあまり、呼吸の仕方がわからなくなった。

「私もしたいと思ってた」じゃあないんだよ。

「うち来て?」はさすがに狙いすぎだろこのドスケベ淫乱レズ先輩。ちゃんとCV美菜子で再生されたよありがとう。

この後の二人でホラー映画見てるくらいのシーンからずっとドキドキしてた。このさぁ、今夜絶対セックスするんだってお互いがわかっていながらも普通に過ごしている感じ、見てるだけでドキドキするよね。

その後の恋人とか彼女とか関係性に名前をつけたくないみたいな燈子の話もものすごく良かったんだけど私はもう二人のセックスのことで頭がいっぱいになっててそれどころではなかった。

もうどんどん動悸が激しくなって読む手が震えてたよ。

そしてとうとう始まるんです……。

私、始まり方がとても好きでした…。

侑の「先輩、そっち行きますね」好き!!!!!!!やっぱり、タチなんだよねこの子は…まぁ七海燈子とかいう圧倒的な受けの前にしたら誰でもそうなるだろうが…。

「………しますね」好き!!!!!!!!!!この年下で敬語で話しながらも強引に進める感じ……好きです。

本当に七海燈子がえっちすぎて…まぁ顔からしてえっちなんでわかってましたけど…。

美しいレズエッチをありがとう…I love beautiful lesbian sex…。

 

その後、大学生になったっぽい侑。佐伯先輩と定期的に連絡取ってるような感じがしなくもないんだけどどういう関係ですか???

「パフェは奢らせなさい小糸さん」も好きなセリフなんだけど、これも同じようにこの三人の関係性がよく表れてるセリフだと思う。「いじめるとでも思ってた?」のセリフと近くて、自分の七海燈子への想いをきちんと終わらせた上で二人の関係を受け入れていて、なおかつ茶化すようにこんなセリフを言える関係性になっていることやそんな沙弥香が好きだなぁと改めて思います。

沙弥香の彼女のことを侑は知ってるの、何かありそう。小説3巻とかで。ないかな?あってほしいんだけど。

燈子に言ってないのはどんな気持ちからなんだろう。というか、まぁ普通に言えないか。一般的にそうでしょ。それでいて、言ってくれないことに拗ねる燈子はなんかもうちょっと沙弥香の気持ち考えてみて💢となった。

ラスト、自然とお互いを呼び捨てにしあってる二人だけどみんなの前では…しかも沙弥香の前でも七海先輩呼びだったね。

とても綺麗な終わり方だったと思う。最後はカラーで美しかったです。

 

 

 

 

 

もちろん小糸侑の存在が七海燈子を変えたと思うし、それがこのやがて君になるっていう物語だと思うんだけど私は七海燈子を否定しないでずっと尊重してくれていた佐伯沙弥香の存在もすごくすごく大きいと思うんですよ。そんなの分かってるだろうけど…。7巻の告白は読むたびにメンタルが削られるほどつらい。そして、私は割とその後の燈子の沙弥香に対しての接し方にほとんど変化がないことが少しだけ寂しく思っている。ツイッターでも言ったけど私の中では佐伯沙弥香についての3巻が出るのなら、それまではまだ終わりではないと思ってるし佐伯沙弥香も幸せになっていることを確かめたいので楽しみにしている。

 

 

 

この記事書くのに約3時間くらいかかった。仕事終わってから家に着いてすぐ書き始めたから、家帰ってからはマジでやがて君になるについて考える以外のことやってねえ。