これって厄?

周りがみんな厄年はやばいよ!と脅かしてくるので新年早々家族で厄祓いに行ってきました。

でも間違って妹を祓ってる感じだった。
やたら妹のところにやってきては特別扱いしてる感じがして、私と間違えてない?となった。
そして、最後の厄祓いグッズプレゼントタイムで真っ先に妹に渡してたから「あ、私です…」と言ってすんごく気まずい雰囲気になった。

神様のふりかけと神様の入浴剤、お酒、お守り、お札などをもらった。
お札の貼り方を解説されたけど、あんま聞いてなくて後悔した。
方角とかわからんし、とりあえず適当にタンスの上に乗せてるが…。

そのせいか?
早速謎の感染症にかかったのは…。
謎のと言っているけど私は勝手にインフルエンザと思っている。
検査は2回もやって陰性だったけど検査早すぎって言われたし、2回目はもう1週間以上過ぎてたから遅かったのではと考えているんだけどどうかな。
インフルエンザの症状全て一致するんだよな。

そのインフルもどきも1週間くらいで治りはした。
咳が止まらなくて夜も眠れず、出勤してもあまりの咳の止まらなさにオエオエ言いながらしゃがみ込んだりしてたら早退させられた。
咳喘息だったみたいで吸入薬ですぐに治った。

呼吸器科に行って、初めて肺活量?みたいな検査されたんだけど何回やっても私の息吸う量が足りてないみたいでエラーになって、看護師のお姉さんに応援されてた。

「いける!いけるよ!!私しか見てないから恥とか捨てて!!!」

恥というより単に私が吸うタイミング取るのが下手だったのと、普段からそんなカービィみたいに息いっぱい吸うことないからよくわかんないだけなんだけど。
ようやく3回目で上手くいってすごく褒められた。

「今のはすごく良かった!!!すごいよ!!上手くなったねえ!!」
えへへ。

その後吸入薬の使い方を伝授されたんだけどそれもよくわからなかった。
カチッと回してまた反対に回して…みたいな。
難しいよ。

横向きの吸い込み口を、間違えて縦向きにして吸おうとしたら
「縦ってwww唇尖らせなきゃじゃんwwwww」
と爆笑されたからそんなおかしかったか…?と思いつつ、お姉さんが笑ってくれたなら私はそれでいいやってあたたかい気持ちになった。

その粉を吸うようになってから一瞬で楽になった。
もうこの粉がないと会話もままならなかったから。
これからも大事に吸っていくね。

そして問題は耳だった。
聞こえなさすぎて、四六時中Twitterで文句を呟いてる。
急性中耳炎だったんだけど、こんなに耳が痛いのは初めてだった。
あまりの痛さに熱さまシートを切り取り、両耳に巻き付けて寝た。
痛み止めも効かず、熱は38度を超え、末期の虫歯になった時のことを思い出した。
あの頃は常に保冷剤を顔に当てていたし、頬に熱さまシートを貼ったまま登校してた。(当時大学生)
とにかく痛くて発狂するかと思った。

それからと言うもの、私は耳の聞こえがおかしい。
シンプルな聞こえにくさに加えて音楽が半音低く聞こえたり、高く聞こえたり。

滲出性中耳炎というのに移行したようで、中に膿が溜まっていた。
右耳がひどかったのでまず右耳の鼓膜を切開することになったのだけど、超怖かった。
事前にTwitterなどで情報を得ていたが痛いと言う人しか見つからなかった。
たまに上手い先生だったから痛くなかった!というツイートをしてる人もいたけど稀だった。

鼓膜に麻酔入れる時「気持ち悪いけどごめんねー」とか言われたけど耳の中に入りゾワゾワする感じが、耳かき系のASMRで得られる快感と同じだ…!と気づいたので全然気持ち悪くなかった。

しかし急激に視界がぐるぐると回り始めた。
怖かったので看護師のおばさんに
「ぐるぐるします…」
と言ったら
「麻酔入れたらみんなそうなるから大丈夫」
と言われて安心したけど、あまりにもぐるぐるして吐きそうになってきた。
「今から、目を閉じます…」
と宣言して目を閉じた。

目を閉じてる間になぜかおばさんが私の着てきたコートをそっと私の体にかけてくれた。
既に毛布がかかってたから暑かった。

なんで重ねたの?暑いよ…と笑いそうになったけどおかげで緊張は和らぎ、バチバチと鼓膜に電気を流されてる音に多少恐怖を感じるくらいだった。
仕組みがよくわからんが電気タイプの麻酔だった。
10分ほど麻酔が終わったら、すぐに切開が始まった。

ここの先生はいちいち映像で耳や鼻の内部を見せつけてくるんだけど、今回もわざわざ映像で切るシーンを見せつけようとしてきた。

「良かったら見ててねー」
と軽い感じで言われたので
「私、そういうの怖いんで目瞑っときます…」
とお断りした。
「そうか…」と残念そうにされた。

ズゴォゴォォォォォォォォォォォ!!!!!

激しい音とともに吸引されていった。
掃除機を耳の中に突っ込まれてるみたいな…。
「取れてるよ!取れてる!ここから耳が一気に聞こえるようになるよお!!!」
先生もテンション上がってる感じだった。
「見て!見て!」と言ってくる。
見たくない。

なのにその後も事あるごとに
「ほら、ここ!見て!」と何度も見せつけようとされ、ちょっと気になってうっかり目を開けてしまった。

でも切った後だったし、ただ自分の汚い耳の中を見せられるだけだったので恥の気持ちの方が強かった。
そんな汚い映像を他に待ってる人もいる診察室で上映しないでよ。

音は聞こえるようにならなかった。
まぁ理由はいろいろあって、一旦様子見になった。
左耳は後日またきてと言われた。
今日で解放されると思ったのに!!!

その翌日もまた左耳を切開するため来院した。
先生が右耳の様子を見ていきなり
「あー!もう鼓膜が塞がりかけてる!吸引!!!」
と大声を出した。
「!!!??!?!?」
パニックになってたらいきなり吸われた。

ズゴゴゴゴゴォォォォォォォォ!

え?痛い。
「痛いです」
「ごめんねー」
ごめんねではないが。
目を閉じてるから想像でしかないけど、吸引しながら鼓膜こじ開けてるよね!?

膿が出しきれてないのに一晩で鼓膜が再生しかけてたらしい。早いね。
「チューブを入れようかなぁ」
「え?」
「鼓膜にチューブ入れるね」
鼓膜チューブ挿入手術というのを事前に調べていたが…それか?
鼓膜が再生するの早すぎるからしばらくチューブ入れるみたいなこと言われた。

「麻酔なしでいくよー」
それって、本来なら麻酔をしてやるやつに対して言うセリフじゃん。
「麻酔ないけど入れてくね。痛いよ」
2回も言うし。
痛いよって言うやつ本当に痛いじゃん!!
暴れ出したかった。
大人だからじっとしていたけど内心とてもパニックになっていたし、ほんとーーにくっっっっそ痛かった。

耳の奥まで棒突っ込まれて痛くないわけがない。
でもあの中耳炎ピーク時の耳の痛みとも似てたからなんとか耐えれた。
痛くてたまらない中一旦起こされて色々説明されたけど痛いのでそれどころじゃなかった。

さらに「鼻見せて」と言われ、今度は鼻にミニ鉄パイプみたいな細い管を奥の方まで突っ込まれて風を吹き込まれ始めた。
痛い!!!!
まだ耳のダメージ癒えてないのに。

「頑張れ!!!!」
先生は応援してくれたけど、痛いし、顔の中で風が吹いてるし、なにこれ?
「鼻から耳への空気が通るようにしました」
そう。
でも急にやらないでよ。
すごく痛かった。

「ろくろくさんに鼻の中を見せますね」
全然見たくない。
今度はさらに細いカメラを鼻から入れられて、映像と共に鼻の解説が始まった。
私はアレルギー性鼻炎のため鼻の通り道がすっごく細いし腫れてるらしい。
そんなん小さい頃から言われ続けてたから知ってるし、なんか超痛いんだけど。

「これが喉!」
喉!?勝手に喉まで行かないでよ。
喉の時が一番痛かった。鼻から喉にカメラ出されて、めっちゃ喉に当たってる。削れそう。

さらには
「このままいーって言ってみて」
と喋らされた。
「イイ…」
良くない。

「ほら、声を出すとここが震えるでしょ」
だから何?
「これで終わります」

震えるやついらなくない?
それが一番痛かったんだけど。
だいたい私の鼻がすごく良くない状態なのは知ってるから今更見てもそうか…としか言えない。
キレそう。

そのまま今度は左耳の切開に入った。
もう切開の方が怖くない。
麻酔がぐるぐるするのはわかってたので最初から目を閉じていたし、麻酔のバチバチする音についても事前に炭酸耳かきASMRを聴いていたことで、それだと思うようにできた。本当にあんな感じの音。

そもそも炭酸耳かきASMRって何?
炭酸綿棒とか書いてたけど。

切開が始まり、はいはい、この流れねwと慣れた感じで対応できた。
またそっとコートを体にかけられてフフッとなっていた。

この先生の切開は早いし全く痛くなかった。
麻酔がよく効いてたってだけかもしれないけどまじであっという間で良かった。

ズゴゴゴゴゴォォォォォォォォ!!!
また掃除機が始まった。

「こっちはさらさらした汁でどんどん吸えるよーー!!!!」
吸引しながら先生の嬉しそうな声が聞こえた。
右耳はドロッとしてて上手く吸えなかったらしい。
吸った後に「こんな感じの色でね、これくらい吸えたからね!!」と謎の薬品の瓶を見せられながら言われた。

左耳は確かに聞こえやすくなった気がする。
でも耳鳴りがひどい。聞こえない。
「私、難聴になってません?」
「うん、難聴だと思うよ」
「え…」
聴力検査で下がってるし、難聴だろうねって。
でもいずれは治るよと言われたけど、そのいずれっていつなんだ…。

仕事で電話しないといけないし、打ち合わせもあるし、こんな聞こえないまま生活していられないよお。

とりあえず様子見ることになって、その日は帰ることになった。
診察室から出ようとした瞬間、先生に呼び止められた。

「そうだ!こんな治療法があるんだった!やってみよう!!」
突然なんなんだ。

この前鼻の中に管入れられて風吹きかけるやつやったけど、それを耳に向かって風吹きかけるのをやると言い出した。
耳管通気療法というやつらしい。
やだ…絶対痛いよ。

「はい、こっち持って」
なんかわけわからん管を渡されて、耳に当てろと言われた。
そして鼻に突っ込まれ、喉あたりに管が出ている感覚がする。
空気をポンプでシュコシュコと送り込み、耳から空気が出てきた。
その間の私はとても痛くて痛くて、涙が出ている。
「耳から空気を感じる!?」
「はい…」
「耳から空気がきてるでしょ?」
「はい…」

鼻の通りは良くなったし、なんか耳もスッキリした感じする。
けど、鼻の奥と、喉がものすごーく痛い。

「次回から来るたびにやろうね!」
え、もう行くのやめようかな…。

そう思いつつもやっぱ膿が溜まるのでその後5回くらいは行ってやるはめになった。
いつまでも慣れなかった。
何でこんな目に……。

思えば、風邪で休んでる時トイレ行ったら便器の中にスマホ落としたりもした。
普段はないような、ツイてないことばかり。

全て厄年のせいなのか?

そもそも風邪引いたこと自体がもう5年ぶりとかで、その5年前も1日で治ったからここまでなるの小中学生の頃とかくらい。
(と書きながらふと中2でインフルになった時、夕方から放送してたネギま!?をぐったりしながらも家族みんなで観ていた謎の光景を思い出す)


職場の仲良いおばさん達に
「これって厄?」
と聞くと
「厄年としか思えない!」
とみんな言っていた。
もはや厄祓いに行った意味ないじゃん。
そう思っていたら、
「厄祓い行ってなかったら事故に遭ってたのかも…」
「厄祓い行ってたから風邪で済んでるだけ。本当ならろくろくさんは人食いバクテリアにやられて死んでるから」
など言われた。

そうか。
厄祓い行っててよかったー!!!

でも厄年って本厄の人の周りの人にも害が及ぶかもしれないらしいからみんな気をつけてね。
私の周りの人って言ったら、フォロワーのみんなのことだからさ。

おわり。