多分今までで一番長くて気持ち悪い乱文を書くと思う。本当に気持ち悪いだろうし、おかしくなってる私や私のキショすぎる解釈が受け入れられなさそうな人は逃げてくれ。頼む。
私は佐伯沙弥香のことを見守り、応援する立場から、佐伯沙弥香へ恋のようなよくわからんデカい感情を向けてしまうキモ・オタクになってることに気付いた。
そもそもこんなに顔が良くて聡明で胸がデカくて生真面目で健気で優しくて良い女、最高じゃない???愛おしさが溢れてくるよ。大好きだ。
本当に枝元陽が羨ましい。
こっちはな、小学生の頃女の子からの求愛に戸惑い、恋のようなものを知り始める佐伯沙弥香、先輩に告白され好きという感情が芽生えて想いを募らせていくもほんの出来心だったとフラれる中学生の佐伯沙弥香、入学式で一目惚れした女を3年間想い続けるも気持ちを抑えながら隣で良き親友として支えていたのに突然後輩の女の子に奪われてしまった佐伯沙弥香を見てきてるんだぞ。
小学生の頃から見てきた女が今回飲酒できるような立派な大人になってて、その成長に涙したよね。一緒に酒飲みてえよ。何杯でも奢りたい。
私はずっと佐伯沙弥香の半生を見てきたようなもの。なのにぽっと出の女と幸せになりやがって……!クソッ。
七海燈子に失恋した佐伯沙弥香の気分だよ。まぁ私の場合、住む次元から違うのでお話になりませんが…。
みどりが電話越しに「好きだよ、沙弥香」と言ってるシーンは私も思わず「好きだよ、沙弥香」と声に出していたからね。これはネタじゃなくてガチだよ。無意識に声に出てたから笑っちゃった。
好きだよ、沙弥香………。
はぁ……………。
キモ。
そんなわけでとうとうささつ3巻を読み終えました!ネタバレしてるから気をつけてね。
まず、開いてすぐの口絵は死ぬかと思った。発売前、試し読みしちゃおwって開いてこれがきたからダメージデカすぎて寝込んだ。
佐伯沙弥香が昼間から酒飲んでるクソみたいな大学生やってんのサイコーwという気持ちと、女に迫られてるのに澄ました顔してるのが好きという気持ち。だいたいここ見てるだけで5分は経ってたね。
そして本編へ。
序盤の陽の話読んでると浮気性なのかとヒヤヒヤしたけど、後半に別にそれは大丈夫ってなったの何だったんだ。
私はまた沙弥香が弄ばれるのではないかと思ったし、同じ相手をずっと好きではいられない人に沙弥香が恋してしまう話だとしたらどうなっていくんだろう?と期待もしてたのに、別にそんな子ではなかった。私が深読みしすぎてたのか?
まず、最初の燈子とのやり取り。
生徒会劇は演じてなくてそのままの私で参加してたって沙弥香が燈子に言ってんの、いきなりどうかなるかと思った。やっぱそうだったんだな。はぁ……劇ですら脚本書き換えられて小糸ENDになってる佐伯、どんな気持ちだったんだ。
その後の「それで役になってるなら、それはそれで凄いかも」ってほんと何????キレそう。
それから沙弥香は陽にガンガン距離詰められていくんだけど、あの水泳教室の女も千枝もそうだが沙弥香はよっっっっぽど顔が良いんだろうな。面識無かったり、親しくない人から一方的に想われること多すぎる。
確か2巻で沙弥香に告白してきた男も顔が良いと言ってたよね。現実にいたらどのレベルなんだろう?とふと考えた時に舞台版の礒部花凜さん思い出したらそりゃモテますわwとなった。
大学の後輩の家に行くだけでソワソワしたりちょっと食器買ったりしたくらいで同棲してるみたいとか考えちゃうの、女の子が好きなんだなって思考で良い。意識してしまうんだね。「恋人とかいる?」という言い回しで身構えるのもわかる。
ささつ1巻の最後に「私は、女の子に恋することしかできないんだって」ってあるけど、この時小中学生の頃の経験と燈子への一目惚れから自分は「女性が好き」なんだと自覚したと思ってる。
それ以降は女性を恋愛対象として見てる佐伯沙弥香がはっきりと描写されるようになっていて、今までは七海燈子がいたから燈子にしか向けられてなくてわかりづらかったけど、ささつ3巻では好きな相手だからではなく「女性だから」というだけで意識してしまう沙弥香が何度も出てくる。柚木先輩だから、燈子だから同性でも好きになったというわけじゃなくて自発的に女性が好きなのサイコー!!!!!!!!!!!!!ってなるからこの描写は私にとっておいしいんだけど………
わかるか?????うん、わかる…キモいよな…。
そして小糸侑と普通に仲良いのが良かった。
これは8巻でもなんとなく分かってたことだけど、思ってたより良い友人になってた。侑沙のオタク大喜びでしょ!
かなり相性良いよねこの二人。今は燈子より仲良さそう。ささつ2巻で侑のこと自分と重ねて見てるようなシーンがあって、あの時点で沙弥香にとって侑も特別な存在(友人として)になっていたんだろう。
これは私の侑沙解釈だけど、侑と沙弥香はどちらも一番最初の「好き」を知りたいという気持ちが同じだと思うんだよね。沙弥香もささつ1巻くらいまでは好きが分からなくて知りたいと思って動いていたから。(そして分かった途端フラれたからしんどい)
高校生での侑は本当に知らないから知りたい、沙弥香は既に知っていて傷ついたこともあるけど、その先を知りたい。そのどちらも七海燈子に向けられたからこの二人はお互い似た者同士だと認識している気がする。
沙弥香は侑のことを恋敵として見るより、過去の自分も含めて自分と重ねて見ていたんだと思う。だから今も良き友人でいられるんだろうな。
侑沙はどちらかがどちらかにそれを向けていたら、絶対上手くいってるよね…そんな感じしない?私は侑沙派というほどでもないんだけど、侑となら幸せになれる未来が見えるんだよな。そういうの読みたいから誰か書いてくれないかな…。
だからこそ「あなたはよくがんばったと思うわ」は泣いた。これを言える沙弥香もよくがんばったと思うよ…。
それと、沙弥香が侑をみて燈子の家に泊まったのが分かるの何?こういうの、オタクにとってとっっってもおいしい描写だけど私には読解力が足りなくてなぜわかるのかはわからなかった。もし分かる人いたらリプライくださいお願いします。推測でも何でもいいので。
単に女の勘のようなものだとしたら、むしろその方がゾクゾクする。それだったら本当に、沙弥香しか気づけないことだよね…。
そしてとうとう陽の家で酒盛りを始めた沙弥香。
20歳まで飲酒をしたことがない沙弥香は想像通りだし、調べておけば良かったという後悔してるのはあまりにも沙弥香らしい。
106ページの佐伯沙弥香の顔!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!見た!?!?
超好きなんだけど………。もうしばらくしたらTwitterのヘッダーにさせていただいてもいいですか??今のもヘッダーも可愛いが。
真面目で優等生の沙弥香が、恋愛になると一気に崩れるのが良い。このシーンも照れてるのが本当に可愛かった。その後も「彼女できた」とか口にしちゃったり陽にくっつかれたくらいでドキドキしたり反応が可愛すぎる。
普段あまりにも聡くて、自分を分析しすぎてるから隙がないように見えるけど恋愛になると一気に柔らかくなるしわからないことが多くて翻弄される沙弥香が見られるのが良い。
だから酔っ払っていく沙弥香も隙だらけで可愛かった。ガチの酒豪ではないのが意外だったけど(中の人や二次創作による偏見)こういうクソ真面目な人間がアルコールで緩むのってただただ可愛いよな。
しかも、平気なフリしてフラフラしながら帰って、翌日二日酔いになりもう二度と飲まないとか言っちゃうのまさに酒を覚えたての大学生じゃん。生真面目で硬そうな印象の沙弥香が初めて年相応の女の子に見えた気がする。
初めてこんな姿を他人に見せたのも枝元陽なワケ!もうこの時点でアレよね。
最初の告白の返事の仕方はまるで千枝の時みたいだったけど、その後の「私には、あなたをこれから好きになる予感しかない」がめっちゃくちゃグッッッッときた。その時の陽の反応、多動すぎてヤクでもやってんのかなと不安になったけど気持ちはわかるよ。
それから、水中で首筋にキスするシーン。泣いてしまった。なんか、今までの沙弥香の全てが報われた気がして…。
正直沙弥香が陽と付き合うことにした理由がいまいちピンときてないんだけど、だいたいみんな顔で好きになるくらいだから好きになる理由とかどうでもいいよなって思ったし、陽の「手のひら、あったかいね」ですべてどうでもよくなった。
この瞬間沙弥香は救われたと思う。ありがとう、枝元陽…。
そして、燈子との再会。
最初の2人の会話ですぐ、デカいため息が出た。沙弥香は覚えていて、燈子は覚えてないことに。「さすが沙弥香」でゎないゾ!
これ8巻の時も言ってた気がするんだけど私には燈子の感覚が正直よくわからないというか、いくら時が経っているにしても燈子が、沙弥香が自分に向けてた感情を忘れたような態度で接していて、侑との浮気を疑うし(冗談にしても)、「彼女できたんだよね?」「直接言ってくれればいいのに」とか言えるもんなの?と思ってしまう。
「私かそらの名前書いたのか?」とか聞いちゃう紫吹蘭と同じじゃん…と思うんだけど、沙弥香もそれを望んでいて燈子もそれに応えているのかな。あの二人がすぐに元のような関係に戻れたのはそういう目に見えない努力があるのかもしれない。うん…。
最後のジャンケンは、全オタクが泣いて喜ぶシーン。これ沙弥香と燈子の関係とか、沙弥香の燈子への想いや信頼、別離とか色んなものが詰まってるシーンだと思うよ。
沙弥香が何を出したかは解釈分かれそう。燈子はチョキを出したとして、沙弥香はどちらを出したと思う?
私は、グーかな。沙弥香に勝ってほしいのと、ささつ2巻で沙弥香は「燈子の手を求めるように」パーを出してるんだけど、今は違うからグーかなと思った。グーで殴ってほしいし。
みんなの意見も聞かせてね。
最後らへんの沙弥香の暴力についてだけどあれも結構しんどかった。ずっと我慢していたんだなって。
確かにささつ1巻で千枝に遊びだと言われた後、「カッとなってなにかを叩きそうになる」という文があったんだよね。でも、それもこらえていた。怒っていいのにね。
けど8巻の侑の頬を引っ叩いたのはあれは叩いたうちに入ってないんか…と思った。あれも、沙弥香なりに我慢して抑えたのかと思うと泣けてくる。
ところで、私は陽と沙弥香だと沙弥香がタチだと思ったんだけどみんなはどう思うカナ?
私はそもそもリバでいいのでこだわりはないが、水中で首筋にキスしたのも、最後らへんキスした時も沙弥香からしていたっぽいのを見て多分そうだよね…と感じた。年上らしくリードしそう。
最後3ヶ月我慢するって言ってるのも本当に我慢しそう。自分で言ってるように我慢強いし生真面目だから自制できちゃうでしょ。その点、陽は我慢できなさそうだから結局……もしくは飲酒した沙弥香なら多分自制できないよね、うん……。
いや、ほんとにさぁ私の大好きなsuper beautiful lesbian sexまで見せて欲しかったワケ!
燈侑は見せてくれたんだぞ…燈侑くらい幸せになってもらわないといけないんだからさ、見せてくれよ佐伯ィ!!!
佐伯沙弥香がどんなセックスするか見たかったんだよ…佐伯沙弥香のセックスの描写を文章で見たかった…官能小説のような表現を使って…佐伯沙弥香が自分の欲情と快楽に溺れていき酒に酔うのと同じように自分が自分じゃなくなるような感覚に戸惑う姿……(できれば挿絵付き)………ああ、佐伯沙弥香のセックスが見たいよ見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見たい見せてくれよオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!
……………。
どうでもいいけど、1〜3巻どれ読んでも沙弥香ってやたら「……………………………」ってやるよね。なんなんこれツイッターのオタクみたいで笑うんだけど。
最後らへん燈子と侑が二人きりだと呼び捨てなことを知った時の「知らなかった。二人きりだとそんな風に、手を絡めるように距離を捨てて呼び合うのだろうか」「……………………」(佐伯沙弥香お得意の三点リーダ)「知らなかった。」がめっちゃ動揺してて笑うし「手を絡めるように距離を捨てて」という詩的な表現までしてるの笑った。
改めてささつを通して読んで、やっぱり私は七海燈子関連で胸が苦しくなるし一番ダメージデカかった。
今も全く未練がないことはないと思うんだ。怒りの感情を1、2年は持ち続けることができると言ってる人が3年間募らせた想いを簡単に無くすことはできないでしょ。後悔だってそう。
それでもちゃんと決別して、前に進もうとしている沙弥香とその手を引いてくれた陽は幸せになってほしい。
沙弥香が唯一自分から好きになった相手は後にも先にも(陽と別れないと仮定して)燈子だけだと思うと、沙弥香にとって燈子はこれからもただの親友じゃなくて、ずっと特別な存在ではあると思うし(ささつ2巻でも生涯忘れない確信があるとか言っていたし)同時に決して届かない星なんだと思うよ(ろくろく脳内BGM:届かない星だとしても)
だからこそ、陽に浮気しないでねと言われて「できないわよ」と答えた後「できないのよ」とわざわざ口にしたんだろうな。
もうとっくに無理だと身を持って知っていて、絶対に届かない存在だということを改めて噛みしめるように呟いたんだ…ハァ。
ここは多くのオタクの心に響いたはず。
私は読んで、このセリフだけで胸が苦しくなって呻き声を上げてしまった。本当に、ウゥグフゥ…みたいな声が漏れてだんだん呼吸の仕方がわからなくなって苦しくなって動悸がしてきて本を持つ手が震えた…何かの病気かな…コロナかな……病院行こ。
私はやっぱり燈沙が好きなんだけど、それはこの2人に付き合ってほしいというより(付き合ってほしかったが!)ただ、七海燈子に恋している佐伯沙弥香が一番好きで胸を打たれたから。
だから今の沙弥香が幸せでよかったと心から思うし嬉しいけど、それと同じくらい寂しい。
燈子への想いが過去形になっていることや燈子と離れていくことを自然に受け入れていること。
それは沙弥香が前に進めた何よりの証拠なので、喜ぶべきことなんだけど私は燈子に焦がれる沙弥香が一番好きだったなぁ…と思ってしまう。
七海燈子の隣にいて、ずっと自分の気持ちを抑えて彼女を尊重してきた優しさと隣にいられなくなることが怖くて踏み出せなかった臆病な佐伯沙弥香が好きなんだ…。
なので私は「今の沙弥香先輩が好き」と言った枝元陽には決して敵わないんだよな。
私がやがて君になるを読み始めた時、正直あまり合わなくて読むのやめようとしていたんだけど佐伯沙弥香の存在が気になって読み続けた結果大好きな作品になれたよ。ありがとう佐伯沙弥香。
出てくるキャラクター全てに人間味があって、みんなそれぞれの痛みを持っている。
女の子同士であることが障害になっていたり、悩んだりすることはほぼ無かったと思う。
この作品の世界の恋愛とか「好き」の在り方は多様でそのどれも、誰も否定されていなくて、必ず幸せになっている。
これから何度も読み返していく大事な作品になった。
「佐伯沙弥香について」はまさか佐伯沙弥香をここまで掘り下げてくれるとは思っていなかったし、3巻まで続いてくれたのが本当に嬉しい。1巻で終わるかと思ってたもん。
あとささつ1〜2巻を読み返して思ったんだけどやっぱり沙弥香は自分で選んであの結果になったから恐らく燈子と交わることは無かったんだろうなと思った。
タイミングとかそういう問題ではなくて、踏み出さないことを結構最初の方から自分で決めてしまってる気がした。
沙弥香が、過去に傷ついたりしていなくて、あんまり我慢強くなくて臆病でもなければもしかしたら違ったかもしれないけどそれは佐伯沙弥香ではないんだよな。
ハァ……。
ウゥアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
本当にありがとう、佐伯沙弥香。
ありがとう、オタク…(?)
ありがとう、やがて君になる…。
やが君forever.................
絶対舞台見に行くし絶対二期やってほしいし佐伯沙弥香についても絶対アニメ化してくれ頼む。金ならいくらでも払うから、本当に頼むぞ!!!!!!!!!!