たのしい飲み会

久しぶりに楽しい時間を過ごしたから書き留めておきたくて、日記アプリでもインストールしようかとも思ったんだけど、折角なのでブログに書くね。

 

もともと職場の普段東京にいる男性からまた仕事でこっちに来るからと飲みに誘われてて、サシでは行きたくなかったから隣の席の女性(顔の良い女)とか上司や他の男性を誘って開催された飲み会に行ってきた。

みんな来るのが遅かったから先に女と2時間くらい二人で飲んでたんだけど、いろんな話ができた。

彼女はジャニーズのとあるアイドルが好きで、その人に会うためにいつか起業してその会社で起用したいと考えてることを打ち明けてくれた。

普段の私ならイタい女だと笑うけど、叶うかどうかは別として何かを自分でやってみたいだけかもと照れながら話していたので私も真剣に話を聞いた。

しかも、イケメン高収入の若い彼氏と同棲もしてるのにそのアイドルのためなら捨ててでも行くというくらいの熱があって、最高のオタクじゃん!!!!!と感動した。

私は特に追いかけてる男性アイドルがいないから気持ちがわからない…と話したんだけど女が「推しが結婚したことにショックを受けてたら結婚できるとでも思ってたの?と言われたけど、そうじゃなくて誰のものにもなってほしくなかっただけ」という話を始めて、私は思わずアァーーーわかるわかるわかるわかる!!!!となってしまいつい「わかります!!!」とデカい声で言ってしまった。

「自分のものになれるとは思ってないけど誰かのものになってほしくないですよね。誰のものでもないその人が好きだったから、喪失感がある」

と話した後、酒でぼんやりした頭であれ、私はなんでこの気持ちわかるんだっけ?となってたし実際に「結構気持ちわかってない???」と言われた。

私は女性声優が好きでキショい処女厨だった。

しかし酔っていたことと、普段オタクを隠しすぎて一般人(を装えてると思ってる)モードになってたのでそのことをつい忘れて話し続けてしまった。

「私はそこまで熱い気持ちを持って推したこととかは無いんですけどそれでも好きだなと思っていた人の結婚のニュースを聞くと鬱になります。心から祝いたいですよ。でも寂しいんです。遠くにいっちゃったなって。もとから遠いんですけどね」

「何かのオタクなの?」

オタクなの?で私はハッとした。

私はオタクだった。

年末年始で結婚が発表された声優達の顔が浮かぶ。そう、この時に感じた気持ちを語っていたのだ…。

「オタクではないです。別に推しとかそういうのいないので」

「でもオタクみたいな発言だったよ」

なんとか否定しないとバレてしまう。別の話に変えよう、と思った。

「オタクではないです。こういう叶わない想いってつらくないですか?私、報われないのが好きなんですよね。ずっと好きだったのに踏み込めなくて報われなかった恋とか。そういうの好きなんですよ」

佐伯沙弥香の話だった。

「それろくろくさんの恋の話!?」

と女は身を乗り出していた。

そこで私はもう一度ハッと我に帰り、冷静になった。佐伯沙弥香の話をするな。

「間違えました。何でもないです」

女は私のことだと勘違いしてしつこく聞いてきたけど上手く流した。このままだとやばいと思ってトイレに行って少し酔いが冷めて冷静になった。その後話題が変わったので事なきを得た。

上手くごまかせたよね。

 

その後、残り3名の男性(上司、東京男、クソ男)と合流し普通の飲み会になった。

クソ男の思考がやばいという話になり、女はブチギレガチ説教をかましていた。

クソ男は「痴漢やレイプをする人が絶対に悪いとは言えない。誰にでも魔が刺すことはあるから、俺はその気持ちがわかる」と言い出した。私達は激怒し、上司も注意をしていた。

まぁでもこういうクズいるよねとも思ったけど「殺人犯の気持ちもわかる」と言い出した瞬間、みんなが一斉に「えっ?」と引いた。

彼は、酒を飲んでいなかったのでシラフだし全部真顔で平然と言うからヤバさを感じ始めた。

「人を殺すのにも理由があるから。人を殺したからと言って絶対に悪いとは言えないよね。殺しちゃう気持ちわかるよ」

女が「怖い…」と泣きそうな声を出す。

私は「お願いします私のことは殺さないでくださいお願いします」と頭を下げた。

 

そこで、東京男が有名なサイコパス診断の話をした。

「夫婦と子供の三人家族がいて、夫が亡くなる。その夫の葬儀に参列していた男に、未亡人となった妻が一目惚れする。数日後、妻は自分の子供を殺してしまうが一体何故か?」ってやつ。

多くの人は自分の子どもが邪魔になったからみたいなこと答えるらしいんだけど…。

 

「そしたらまた子どもの葬式をやるでしょ?もしかしたらそこでまた会えるかもしれんやん!殺すのは悪いことだけど、気持ちはわかるよな」

みんな一斉に黙った。

マジのサイコパスやん…という恐怖に包まれた。

女が怯えながら「もし自分の大好きな家族を殺されても同じことが言えるの?」と聞く。

「うん。殺す理由は色々あるから殺す気持ちは否定できないよね」

本気で怖かった。

ここまで怖い気持ちになったのも久しぶりだった。こんな人と一緒に働いてるんだと思うと怖くなった。

私はカウンセリングや何らかの検査を受けることを強く勧めた。

「いやでも俺別におかしいことは言ってないと思うんだけどなぁ」

最後までこんな感じだった。怖い。

 

その後はダーツをしに行こうとしたがどこも満席で断られて、仕方なくまた普通の居酒屋に行き、私は大好きなコークハイを飲んだ。

私がよく飲むお酒の中ではコークハイが一番酔いやすくて危ないんだけど、この時はあまり酔わなかった。ここでも女がガチ説教してクソ男は半泣きになってた。ざまあw

 

二時間くらい飲んで、店を出た。

途中公園のブランコに乗ったりしたけど、クソ男がどさくさに紛れて顔の良い女の腰に腕を回したりし出したから私が突き飛ばして砂場に突っ込んで行った。さよなら。

18時からスタートして2時くらいに帰った。食い散らかし、私だけでも酒10杯くらい飲んだのに全部上司が金を出してくれた。神。

私は15分歩けば帰れたので歩いて帰ろうとしたら女が「じゃあ一緒に家まで歩こう」と言ってくれた。

女の家は全く正反対の場所で逆方向だから断ったのに、結局女と東京男(お前はいらん)が歩いて家まで送ってくれた。

 

この帰りの道がめちゃくちゃ楽しくて、私が小さい頃から歩き慣れた道で、よく遊んでた公園や小学校、友達の家などを指差しながらエピソードを語り、二人は笑いながらそれを聞いてくれた。

私の見慣れた街を綺麗だと言ってくれて、私は別に綺麗だと思わないんだけど、光が綺麗、宇宙ステーションみたいだと言っていて嬉しくなった。宇宙ステーションって何?

道路のど真ん中を歩くので私が何度も引っ張って歩道に戻した。ゲラゲラ笑いながらはしゃぐから「恥ずかしいので静かに」と何度も注意した。デカい声で「ラブホみたいな建物!」とかいうのやめてほしかった…。

 

私は毎朝家の近くの歩道橋を駆け上がっていて、遅刻するたびに歩道橋走るのキツかったって話をするんだけど女はその歩道橋を写真におさめていた。

何故ときいたら「ろくろくさんがいつも通る場所を写真に撮っておきたくて。ろくろくさんを忘れたくないから」と言われた。

ならろくろくさん自身の写真撮ればよくない?と思わなくもなかったが、それよりもいろんな気持ちが込み上げてきて何度もありがとうございますと言った。エモ。

東京男はフラフラして道路に出てたから車に轢かれそうになってた。知らん。轢かれてもいいし。

 

この女性とはずっと仲が悪く、一切会話もしてなかった頃がある。私も怖いと思ってたし、怖いと思われて避けられてた…。

そんな人と今こうして話をしたり一緒に夜の道を歩いたりできることが本当に嬉しいし、仲良くなるために努力したつもりだから頑張って良かったと思った。

そしてやっぱりお酒は最高。酒豪()だから全然飲めないんだけど酔っ払ってるときのあの思考がぐちゃぐちゃになる感じが気持ちいい。毎日飲みます!!!

 

ツイッターのオタクもいつか私と酒飲みに行こうね。